車やバイクパーツにクロムメッキ・旧車も不動車も新品の輝きに

クロムメッキは、車やバイクのパーツに施すことで、新車同様の輝きを実現してくれます。特に昔のバイク(旧車)は、メッキパーツが多く使われているので、取り外してメッキ加工すると見違えるような美しさになります。クロムメッキは、旧車や不動車のレストアをお考えの方に最適のオプションです。

クロムメッキで車やバイクを新車当時の輝きに

メッキ加工

クロムメッキは、バイクや車のパーツに新車時の輝きを取り戻してくれます。昔のバイクや車にはメッキパーツが多く使われているため、レストアをお考えの方にとって再メッキは、作業を進めていくうえで、とても有効な手段になります。また現在は、樹脂パーツなど、金属パーツ以外にもクロムメッキ加工する技術が確立しているため、ドレスアップや耐食性アップの目的に使用することが可能です。

バイクパーツのクロムメッキ

バイクの旧車は、特にメッキパーツの使用比率が多いので、レストアの際にはパーツを取り外してクロムメッキすることをおすすめします。輝きが失われて錆が発生しているメッキパーツも、丁寧にメッキを剥がし、下地処理をしてから再メッキすることで美しく仕上げることができます。
70年代のバイクは、その動力性もさることながら、クロムメッキを多用した外観には華がありました。現在のバイクにももちろん、金属パーツは使われていますが、外観の主な要素はFRPなどの樹脂パーツ。そのため、何か華やかさに欠ける部分があることは否めませんが、数少ない金属パーツをメッキ処理するだけでも、外観に大きなインパクトを与えます。その証拠に、社外品のパーツにはクロムメッキされたパーツが多く見受けられます。バイクにおいてクロムメッキを施すことのできるパーツは、

  • ハンドル
  • ミラー
  • ホイールやスポーク
  • エンジンまわり
  • レバー
  • ブレーキペダルやシフトペダル
  • キャリア

など、ざっと挙げるだけでもこれだけあります。
また、旧車のほか、ハーレーダビッドソンなどのアメリカンビッグバイクもクロムメッキパーツが魅力です。アメリカンバイクのドレスアップやレストアには、クロムメッキが欠かせません。メッキ加工することで、アメリカンバイク特有のワイルドさや美しさを強調することが可能です。
現在、ひじょうに人気のあるビッグスクーターも、クロムメッキを施すことで、都会的、そして未来的な雰囲気を演出することができます。金属パーツだけではなく、FRPなどの樹脂パーツの一部にメッキを使ってみてもいいでしょう。

・マフラーへのメッキについて

クロームに光るバイクのマフラー。特に旧車のエキパイから流れるようにデザインされたマフラーには、旧車乗りの多くが惚れ込んでしまいます。
しかし、マフラーは高温になるパーツなので、ほとんどのメッキ加工ショップが仕事を受け付けてくれません。特に古くなったマフラーには極小の穴が開いていることがあり、これが原因でメッキが膨れあがってしまう可能性があるのです。ショップによっては、試験的にマフラーへのメッキを行っている場合もありますので、どうしてもメッキしたいと考えている方は、そうしたショップをインターネットなどで検索して問い合わせてみましょう。

車のパーツのクロムメッキ

バイク同様、車のパーツにもクロムメッキは多く使われています。特に旧車は金属パーツが多用されているので、レストアとなると、必然的にメッキの出番が増えることでしょう。旧車の場合はライト周辺、フロントグリル、窓周辺、ホイールのスポーク、ドアハンドルなどの多くがメッキパーツで構成されています。また、ネジ類をメッキ加工して使用してもいいでしょう。最近の車は樹脂パーツが多く使われるようになりましたが、樹脂製のフロントグリルなどは、クロムメッキを施すことでドレスアップ効果と共に、耐食性をアップさせることが可能です。現状、樹脂製パーツが使われていても、メッキしたほうが魅力的な箇所はたくさんあります。自分のセンスで「これだ!」というものがあれば、メッキ加工業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

そのほかの製品へのメッキ

車やバイクのパーツ以外にも、身の回りのさまざまな製品にメッキは使われています。特に装飾系のパーツの多くはクロムメッキなどが施されているので、車やバイクパーツ同様に再メッキ加工することが可能です。
たとえば、エレキギターなどのスイッチやブリッジ、ペグなども再メッキが可能なパーツです。スニーカーなどに付属している金具パーツなどにもメッキを施すことができます。

樹脂パーツへのメッキについて

樹脂パーツは一見、メッキ加工ができなさそうにも思えますが、方法によっては樹脂にもメッキ加工することは可能です。自動車やバイクの場合、FRPやPP、ABSなどの樹脂が使われていることが多いのですが、対応している業者であれば問題無くメッキすることができます。ただ、工賃は多少値が張りますので、その点にはご留意ください。工賃が高くなってしまう理由は、作業工程が多いこと。塗装を剥がし、素地修正を加えた後に通電塗料を塗り、さらに無電解メッキ、銅メッキ、研磨した後にニッケルメッキをして、最後の最後にクロムメッキを施します。クロムメッキは単体でメッキするのではなく、下地が重要なメッキです。下地があることでクロムメッキの装飾性や耐食性が生きるのです。

メッキ加工とメッキ塗装は違います

メッキ加工と似たような言葉に「メッキ塗装」がありますが、この二つはまったくの別物なので注意が必要です。 メッキ加工は、電気的、そして科学的に金属や樹脂でできた材料の表面に金属膜を作る作業のことです。この金属皮膜がメッキで、金メッキやニッケルメッキ、クロムメッキなどの種類があります。
対してメッキ塗装は、塗装です。スプレーを使って金属的な光沢を出す技術ということになります。メッキ加工とは違い、あくまで表面に塗料を塗るだけなので、美しさはあっても長期的な効果は期待できません。メッキ塗装のメリットは、美しさを除くと、色のチョイスが多いことになるでしょう。
メッキ加工の作業工程は多く、手間がかかりますが、美しさは長持ちし、耐食性にも優れます。塗料ほどの厚みはありませんが、硬く、素材表面との付きが良く、ひじょうに丈夫です。メッキ加工は美しさを求める用途だけではなく、たとえば寸法あわせのための肉盛りに使用されることもある技術です。車やバイクのメッキには、当然ながらメッキ加工が向いています。暑さ寒さ、日ざしや雨にさらされる車やバイクには、下地からしっかり作り上げるメッキ加工が最適です。

車やバイクパーツへのメッキ

車やバイクパーツの多くは再メッキ仕上げが可能です。美しさと耐食性の両方を兼ね備えたメッキは、旧車のレストアには欠かせません。また、自社がモディファイを手がけた車体のモーターショー等への展示を考えている場合は、やはり光り輝くメッキの出番です。

この記事では、金属パーツだけではなく、樹脂パーツにもクロムメッキを施せることをご説明しました。現代の車やバイクの多くには樹脂パーツが多用されています。条件によってはメッキができない場合もありますが、ABSやポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、レジンなど多くの樹脂パーツはメッキ可能です。また、クロムメッキにブラックなどのカラーをプラスする特殊なクロムメッキを加工できる業者も存在します。完全オリジナルの美しさを求めるなら、メッキにこだわりましょう。